こんにちわ、めるぐるです。
新学期になると、健康診断がはじまりますね。
学校では内科検診、歯や耳の健診、視力検査などあります。
現在、私たち親の世代には実施されていた色覚検査は、2003年(平成15年)3月以降、定期健康診断では実施されなくなりました。
差別やいじめがあって、不利益を被ることが社会問題
となっていたからだそうです。
小学校では希望者のみの検査になっています。
色覚異常は、男の子に発現しやすく(約5%、女性は0.2%)、児童が100人いたら約5人は先天性色覚異常を持っていることになります。
次男が少学4年のときに、遊び半分でインターネットの色覚検査をしたら、長男や三男ができる検査が2問ほどできませんでした。
学校健診(希望者のみ)でみてもらい、さらに病院でも詳しい検査をしました。
そこでわかったのは、色弱や色盲が見過ごされてしまうと、いざ学校や社会に出てからでは、進路を誤ったり、生きづらさを感じるということです。
色覚異常(色弱・色盲)とは
色を読み取るために必要な3種類の細胞があり、光の3原色 赤を感じる細胞 緑を感じる細胞 青を感じる細胞の割合のアンバランスで生じます。
【例】
一般色覚者が 赤100%、緑100%で黄色を認識するところを、色覚異常者は赤が60%の場合、緑っぽい黄色と認識する。
【検査】
・石原表
・パネルD-15テスト
・アノマロスコープ
実際の検査は、子供だけ別室で実施しました。
【検査の方法】
石原式は、使用法は簡単だが、常に変色、退色、汚れのないものを使うこと。
複製やモニター上のものを使用して、自己判断はしないほうが良い。
色覚検査は、早めの診断を
【検査排除のトラブル】
2013年の調査で、色覚異常の子供の半数が異常に気付かぬまま進学・就職時期を迎え、その6人に1人が進路の断念などのトラブルを経験していることがわかっています。
遅くとも、中学1・2年でわかっていれば、夢の修正ができます。
我が家の次男が病院を受診して結果を聞いたとき、親の私が真っ先に『どうしよう!』と思ったのは、子どもの進路です。
前年、甲子園にあるキッザニアでパイロットやお医者さんの体験などして夢を語っていましたから。
受診した眼科の先生も、学校健診で色覚検査をしないことへの憤りを話されていました。
進路について
【進路・資格】
・運転免試験場は、石原式ではなく、赤、黄、青の3枚のプラスチック版を識別できれば免許取得できる。
・信号機は、赤信号に特殊なLEDで×印を表示したものが開発されている。
・船舶免許はパネルD15テストの結果が正常であれば、免許取得可。
・小型船舶に関しては、夜間の舷側灯の色が識別できれば可。
【就業】
・警察官採用試験は、色覚異常の制限全国的には廃止。
・医師・薬剤師・理容師・電気工事士・教師などは本人の努力次第。
・自衛隊は、一般隊員でパネルD15テストが正常なら可。
・航空業界は、整備士、操縦士、管制官は不合格。
・鉄道会社は、運転士、運転士以外の運転業務につく際も重要事項で、不合格。
年々偏見がなくなり、制限等の変更があるので確認されることが必要です。
希望を捨てないで!色覚補正メガネがあるよ
色覚特性(色盲・色弱)の人の98.2%が補正可能なめがねがあります。
趣味・生活・学問・仕事等でこれまで狭かった選択肢が増えます。
これまで見えなかった色が見える瞬間は感動でしょう。
ただし、お値段は高額(7万円)なようです。
メガネ店でご相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
お子さんの色覚検査は、遅くとも中学入学までには、受けてあげてください。
我が家の息子は、4月から6年生です。
検査の結果は、あまり気にしてないようで、日常生活や学校で困っている様子はありません。
学校では、平成28年度から児童生徒に色覚希望調査票を
配布しているのでぜひ検査を受けてみてください。
今まで色覚異常と言っていたことも、色覚特性と表現が変わってきています。
現段階では、色覚異常と表記させていただきました。
追記) 現在、中学1年生になり、今でも、色覚検査の最後の2〜3問ができないので経過観察です。