これは、優曇華の花(うどんげのはな)と言います。
実は、くさかげろうの卵だそうです。
花?卵?どちらが本当でしょうか?
答えは、法華経の中に出てくる3000年に一度如来が来るとともに咲くといわれる伝説上の花に由来します。
如来が出現するのは、3000年に一度あるかないか、大変稀だという意味で用いられます。
法華経ではどのように表現されているのでしょう?
ー法華経現代語訳より抜粋ー
たとえこの世にお生まれになったとしても この教えをお説きになることはまた難しい
数え切れないほど多くの長い年月の中でも この教えを聞くことはまた難しい
良くこの教えを聞こうとする者 そのような人はまた得難い
たとえば、三千年に一度花を開く優曇華(うどんげ)は 全て皆が愛し楽しむ
天人でさえ稀にめぐり合えることであるとされる 長い間にたった一度だけ咲き出でることと同じくらいに稀である
教えを聞いて歓喜し讃える言葉を 例え一言でも発するならば
すなわちそれはすでに 過去、現在、未来の全ての仏を供養することである
このような人は非常に稀であり このことは優曇華(うどんげ)の花よりも稀だ
クサカゲロウとは?
クサカゲロウ⇒臭蜻蛉と書きます。
草×です。
クサカゲロウの成虫にさわると、胸から臭気を出すことから。
成虫は、体長 1~4cm。
夜行性。このか弱い姿で、越冬する。
幼虫では、アブラムシを食べてくれる。
ちなみに、ウスバカゲロウの幼虫は、蟻地獄のこと。
卵は4日~1週間ほどで羽化する。
卵の大きさは1mmの細長い楕円形。
まとめ
クサカゲロウの卵がどうして優曇華の花になったかは、よくわかりませんでした。
日本では、不吉なことの前兆ととられていたようです。