私が住む金沢は、年間の雷発生件数が日本一の町らしいです。
ー気象庁HPよりー
今も大雨とともに雷がゴロゴロしています。
先日、東京では7月なのに雹(ヒョウ)が降り、雷もひどかったようで、twitterの投稿を見ると雷が目の前で落ちていて、とても危ないなと思いました。
登山や海水浴、学生なら部活動で屋外活動が多くなる季節に、雷にあった時の対処法をお伝えしたいと思います。
目次
落雷の瞬間
雷落ちたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww死ぬ pic.twitter.com/b19B6ml2k4
— ぷす (@Pusu_kun) 2017年7月18日
目の前に雷落ちた pic.twitter.com/FCsoPuqTp1
— スオミアッキ🇫🇮 (@Asena0330) 2017年7月18日
うちの洗濯バサミに雷落ちたw w w w w w w w pic.twitter.com/Gn1zL0AfQX
— さのちゃん (@yuuuji1110_saku) 2017年7月18日
最後のパーンって雷が落ちた音なんだけど、普通に死ぬかと思った pic.twitter.com/xeUxA5COoz
— みきぽん (@mikipon_01272) 2017年7月18日
間一髪って感じですね、何事もなくてよかったです。
雷のエネルギー、落ちる確率は?
雷のエネルギー
電圧は200万~10億ボルト、電流は1千~20万、時に50万アンペアにもなります。
例)雷の電圧が1億Vとしたら、家庭の電圧の約100万倍に相当します。
落雷は1/1000秒の間に電気を放電します。雷のエネルギーを使えば、その一瞬だけ、電球90億個を全て光らせることができます。
電流は、数万A〜数十万A。
温度 は3万度。
家庭の50日分の電気代に相当します。
雷に撃たれる確率
1/1000万
雷の距離の測り方
雷がピカッと光った後に「ゴロゴロ」と音が遅れて聞こえるのは、光と音の速さの差によるものです。
例えば、雷が光ったあと10秒後にゴロゴロと音が聞こえたとすると、距離にして、3400m離れていることになります。
また、3秒と経たないうちに音が聞こえると、そこから約1km以内のところに落ちていると算出できます。
稲妻の最大移動距離は10km、雷音が聞こえるのは、7〜10kmと言われていますので、ゴロゴロと雷の音が聞こえる範囲はすでにデンジャーゾーンです。
光っていても音が聞こえない場合があり、このときの距離は40〜50kmぐらいです。
雷の予報警報の大切さ
雷の挙動は速く、雷雲の形成開始より、わずか10分程度で落雷します。
AMラジオを聞いている際に落雷があったら、「ガリッ ガリッ」などの音が鳴るので、雷の発生を知ることができます。(FMラジオでは聞こえません。)
釣竿などからの帯電音(電磁波)「ジージージー」という共鳴音に似た現象がある時
レーダーアプリ、ナウキャストとは
2010年5月27日から、日本全国を精度1000m四方、60分先まで10分刻みの局地落雷予測を行っています。
HP 気象庁 ナウキャスト
最近の落雷事故
日本では、年平均20人の方が落雷にあい、そのうち70%の方が亡くなっています。
ー気象庁のホームページよりー
落雷を避ける方法
屋外にいたら
最も確実なのは、雷注意報が出ているときは屋外に出ないことです。屋外にはどこにも安全な場所はありません。
実際、海やサッカースタジアムに落ちています。
金属製品を身につけているかどうかは関係ありません。
天気予報に十分注意して、黒い雲の接近・雷鳴・急な冷たい風などが発生した場合には屋内に逃げてください。
屋内でも、電気機器、天井、壁などからは1m以上離れた部屋の中央部に避難する必要があります。
自動車、列車、金属製船舶の中など金属で囲まれた乗り物の内部は安全です。雷の電気が表面の金属を伝って大地に流れていくため、金属部には触れないようにしましょう。
高い木に落雷があった場合、「側撃雷」を受ける可能性があるため、
高い木には近寄らないでください。
45度以上に見上げる高さの木がある位置は安全と言われていますが、
4m以上離れてください。
事故例をみると、木の下の雨宿りがいかに危険かわかると思います。
軒先は建物に落雷した時に電気の通路になるので、雨宿りはやめましょう。
避雷針の設置は地上20m以上の建物や化学工場などの危険物を扱う建物に義務づけられています。(建築基準法 第33条)
海上では
遮る物のない海上で積乱雲の発生が確認出来ないわけがないので常に周辺の状況を確認し、レーダーアプリなどで雲の進行方向を予測して逆に逃げましょう。
港へ向かう事が必ずしも安全だとは限りません。
積乱雲の直下では、落雷よりも突風による転覆の方が怖いですから、無理に移動する方が危険です。
デッキではなくキャビンにいた方がよいでしょう。
屋内での電化製品への影響
雷サージとは
「サージ」は、電気回路に発生する瞬間的な異常過電圧のことで、落雷とかスイッチを入り切りしたときなどに発生します。
同じ様なものに「ノイズ」がありますが、「サージ」は単発的で高電圧のものをいい「ノイズ」は、比較的高周波で低電圧のものをいいます。
雷の侵入経路
電源線(コンセントなど)
通信線(電話回線やケーブルテレビ、インターネットの回線など)
アンテナ(テレビアンテナなど)
接地線(アース線など)
対処法は?
落雷による電気製品の故障を防ぐには、雷時に器具のプラグをコンセントから抜いておく方法がありますが、雷の侵入経路はさまざまなので確実とはいえません。なお、雷対策用の分電盤などが市販されているので、これを使用することも1つの方法です。
電源タップなど簡易的なものであればご自身で対応が可能です。コンセントにつなぐだけです。
避雷器と呼ばれる製品があり、電源部や守りたい機器の手前へ避雷器を設置することにより、
機器を保護する事ができます。
電源線、通信線から雷が侵入すると、瞬時に動作し、雷を地面など、他の場所へ逃がす事が出来ます。
落雷の可能性があるとき、ブレーカをあらかじめOFFにすることは、ブレーカをOFFにしないことよりも家電製品などの防護について有効ですが、JIS等に規定されている適切な「避雷システム」がない、すなわち避雷器(SPD)や接地との適切な組み合わせがなされていない場合、たとえブレーカをOFFにしてもこれを飛び越し、雷サージが家電製品などに流れ込む可能性はおよそ30%もあります。(3回に1回は接点間の空気さえ貫通します。)
避雷システムとは
交通機関でも、信号機・踏切などの安全運行上重要な設備に落雷して故障し、ダイヤの乱れを引き起こすことがあります。
豆知識・稲妻の語源
ーwikipediaよりー
雷の元になる積乱雲とは? この写真のような雲をみたら要注意です。
この凄い積乱雲見た時
— てづか (@1016ball_line) 2017年7月14日
夏だなぁって思ったよ pic.twitter.com/9W6XZXTMbd
あのでっかい積乱雲の中で雷めっちゃ轟いてる pic.twitter.com/EdCuFHzz2o
— は ら (@qxdlbxp) 2017年7月14日
宮崎の空だけど、積乱雲の大きさマジでヤバい。#宮崎 #積乱雲 pic.twitter.com/KxnlQM6P3v
— 川越亮 (@rkpp999) 2017年7月14日
まとめ
2002年時点で、落雷による日本での年間被害総額は1000億円から2000億円と推定されています。
ある保険会社のデータによると、年間の被害件数はその保険会社の取扱い分だけで、2万件を超えるそうです。
火災保険に対応するためにも、雷対策をとっておく必要性がありそうです。
梅雨時で、雷が多い季節です。
くれぐれもお気をつけください。