病気

ガン保険は必要⁉︎ 2人に1人ががんにかかるという話を検証してみました

投稿日:2017年8月20日 更新日:

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近年、小林麻央さんや川島なお美さんなど、芸能人の方が若くして亡くなり、彼女たちが亡くなるまでの経緯(ブログなど)が大きな反響を呼んでいるので調べてみると、以外なことがわかりました。


まずは、日本人の2人に1人はがんにかかるということですが、

あなたのまわりにそんなにたくさんがんにかかっている人はいますか?

たしかに、有名人ががんの手術をしたことや亡くなるニュースを目にすると、最近がんは多いなと思っていました。

やっぱり日本人の2人に1人ががんにかかるのはほんとうなのでしょうか?



ガンの死亡率はどれくらい?



日本のがん統計は、罹患データは4~5年、死亡データは1~2年遅れて公表されています。


がんになる確率



2012年のがんの罹患率は男性812.5、女性551.7(人口10万人あたり、全国推計値)。

2012年に新たに診断されたがん(罹患全国推計値)は865,238例(男性503,970例、女性361,268例)。


がんで死ぬ確率



2014年にがんで死亡した人は368,103例(男性218,397例、女性149,706例)。

2014年のがんの死亡率は357.8、女性232.5(人口10万人あたり)。

ー以上、国立がん研究センターよりー



つまり、がんになる人は、大まかですが、800人に1人の割合で、さらにその中で死ぬのは、2.3人に1人という計算になります。


思ったより少ない?


日本人の2人に1人はがんになるとききますが、どういうことでしょうか?



現役でバリバリ社会で働いている人で、職場の同僚や上司が2人に1人の割合でがんにかかっているという話は聞かないと思います。


これは、累積罹患リスクといい、がんにかかる人が60歳以上から段階的に急激に増えているからです。


ある年齢までにある病気に罹患する(その病気と診断される)確率。「生涯累積罹患リスク」の場合は、一生のうちにある病気に罹患する確率を表します。例えば、日本人のがんの生涯累積罹患リスクが50%であった場合、日本人が一生のうちにがんと診断される確率が50%であることを意味します(「日本人の2人に1人は一生のうちにがんと診断される」と表現されることもあります)。


ー国立がん研究センターHPよりー






定年退職後に、がんになる確率が増えるようです。

70歳以上で20%、80歳以上は40%と罹患リスクが上昇しています。

日本は、高齢化社会で人口に占める高齢者の割合が多く、なおかつ、がんにかかる割合は、高齢者になるほど高いので、2人に1人の割合でがんにかかるという結果なのでしょう。


まとめ


実際、統計上、年間がんと診断されている人は、800人に1人の割合です。

2人に1人の割合でがんにかかるというのは、現在かかっているわけではなく、あくまでも未来予測です。

過度に心配することはありませんが、有名人の方々の例を教訓にして、検診は定期的に受けましょうね。

以上を踏まえて、がん保険が必要かどうかの参考になれば幸いです。

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