トーマス・ルフとは?
トーマス・ルフは、1958年、ドイツ生まれの世界が注目する写真家です。
初期から初公開の最新作まで観られる展示で、世界的にも貴重な展覧会となっています。
(会期は、2016.12.10〜2017.3.12)
昨年12/10に行なわれたアーティストトークが即満席になったことからも、その関心の高い事が伺えます。
写真好きにはたまらないし、作品の裏側にある写真や建築、絵画の歴史観に思いを巡らすのも楽しかったです。
写真は、初期の4×5サイズからはじまり、210cm×165cmの『Portrat(ポートレート)シリーズ、正方形サイズの暗視カメラシリーズや天体シリーズcassiniなど、そのサイズと作品の内容との関連性もあるんだろうな。
Jpegシリーズやネガティヴシリーズは写真と絵画の境界を現代風に見せてくれるし、マン・レイなどのダダイストに通じる作品もある。
天体写真の大変さ
私が特に興味があったのは、物理や数学理論を絵画的に処理したシリーズと天体写真を画像処理した『cassini』『ma.r.s』で、
去年の夏子供たちと天体観測に通っていて、地元の星の会の方から木星の写真をいただいたことから、天体写真の大変さを知ったからです。
NASAをはじめ、アーカイブがあることも自分で写真が撮れない(道具が高額な為)身にはとても嬉しかったことを覚えています。
そんな体験があったので、アーティストはどんな風に作品にするのかなぁ〜と思って観に行きました。
撮影OKの展覧会
そして、家に帰ってから気がついたことですが、展覧会では作品の写真撮影がOKなのです。
こんなところにも、トーマス・ルフの理念が垣間見れますね。